卓越したプロの俳優チームをまじえ、
慶應SFC研究所と「表現力の正体」に
迫る研究プロジェクトを公開

演技・お芝居を通じた教育事業を行うACT株式会社は、慶應義塾大学SFC研究所と共同研究契約を締結し、「演技・役作りを通じた自己表現・探究の新しい教育に関する研究」を行っています。プロジェクトには山田孝之氏、木村多江氏、阿部進之介氏、安藤政信氏ら俳優チームが初期の研究メンバーとして参加。演技と対話のワークショップや、実際の撮影現場や映像を通じたフィールドワークを行い、演技と表現力の関係や、役作りを通じた自己探究のヒントや可能性を探っていきます。ここで生まれた知見は、子どもや学生、一般の方々が参加できるワークショップや教育プログラムとして還元していきます。

研究メンバー

俳優

山田 孝之

木村 多江

阿部 進之介

安藤 政信

coming soon

coming soon

ACT株式会社(A芸運営)

SFC研究所

五十嵐 雄太

代表取締役社長兼CFO

伊藤 主税

代表取締役
プロデューサー

板敷 卓

協力俳優

SFC研究所

加藤 文俊

環境情報学部教授、
政策・メディア研究科
委員長

木村 紀彦

SFC研究所上席所員

若新 雄純

政策・メディア研究科
特任准教授

共同研究を行う慶應義塾大学SFC研究所は、教育・コミュニケーション分野でも実験的な共同研究を多数手掛ける同大特任准教授の若新雄純氏が研究プロデューサーを務め、同大学院政策・メディア研究科委員長の加藤文俊氏、SFC研究所上席所員の木村紀彦氏らと研究チームをつくり、希望する学生を交えてACT株式会社および俳優チームと研究活動をすすめていきます。

ややこしくて、厄介で、
魅力的な存在《感情》と向き合う。

Outline

研究概要

【感情とのコミュニケーション】

見る人を魅了する俳優たちは、どのようにして自らが演じる役に向き合い、役の存在を表現しているのでしょうか?

セリフの言い方や振る舞い方といった、目に見える表現を支えているのは、
「感情」であると、俳優チームのメンバーたちは語ります。俳優たちは、感情を媒体(メディア)にして、自分とは全く異なる存在である役に迫っているのです。

考えてみれば、人間にとって感情は欠かすことができない要素です。その意味で、俳優たちが、演技や役づくりのために感情に注目するのは、当然のことなのかもしれません。一方、私たちの日常生活では、感情的に振る舞うことは、未熟なことだと見なされがちです。感情に左右されないほうが、良いパフォーマンスにつながると考えられることもあります。

たしかに、複雑で不確かな感情を切り離してしまうほうが、モノゴトを進めるためには賢かったり都合が良かったりするのかもしれません。しかし、それでも私たちが感情と共に生きることに変わりはありません。時には、ややこしい感情のために、面倒くさい思いをしたり辛い思いをしたりすることがあります。逆に、生々しい感情に向き合ったおかげで、感動したり成長したりすることもあります。

私たちにとって感情は、厄介な存在ですが、同時に、魅力的で気になる存在なのではないでしょうか? そして、見る人が俳優たちの演技に魅了させられるのは、俳優たちが、そんな厄介で魅力的な感情に向き合い、それを見事に表現しているからなのかもしれません。
本研究プロジェクトでは、そのような俳優たちの演技や役づくりの過程を、
「感情とのコミュニケーション」だと捉えています。そして、俳優たちと一緒に、演技(act)に潜む「感情とのコミュニケーション」の可能性に迫り、
私たちの日々の行為(act)を見つめ直すためのヒントを探究していきます。
【パターン・リサーチ】
演技・役づくりの経験則を言語化・体系化する

このプロジェクトでは「パターン・リサーチ」と呼ばれる方法で調査研究を行っています。
パターン・リサーチは、ある領域で質の高い成果を生み出すための経験則を言語化・体系化する研究方法です。

どんな分野でも、コツや秘訣と呼ばれるような実践の「型(=パターン)」があります。
パターン・リサーチでは、その分野で高い成果を生み出している経験豊かな人との対話を通じて、その人たちが持っている暗黙的なパターンを調査し、それらを言語化・体系化します。こうして明らかにした経験則を、「パターン・ランゲージ」と呼びます。
パターン・ランゲージがあることで、その分野の実践を深く理解することができたり、より多くの人が質の高い実践に取り組むことを支援できたりします。

本研究プロジェクトでは、いま活躍しているプロの俳優たちの演技や役づくりの過程を研究し、 彼らが持っている暗黙的な経験則を、パターン・ランゲージにまとめていきます。そして、それを手がかりにして、「感情とのコミュニケーション」を探究していきます。

そして、それを手がかりにして、「感情とのコミュニケーション」を探究していきます。

【プロジェクトの進行】

俳優チームのメンバーたちと2つのワークショップを行いながら、プロジェクトを進めています。

実演ワークショップ

俳優チームのメンバーに、ある映画のワンシーンを実際に役作りし、演じる「実演ワークショップ」を行っています。ACT株式会社の母体である映画製作会社and picturesが製作した作品*の脚本を使用し、俳優チームのメンバーが同じ役・シーンを演じて、撮影します。同じ役を演じてもらうことで、ひとりひとりの俳優の演技・役づくりの違いや共通点を見出していきます。
*『ホテルコパン』(2016年、映画脚本:一雫ライオン)

対話ワークショップ

演技・役づくりへの考え方や向き合い方を、俳優チームのメンバーと一緒に対話をしながら深めていく「対話ワークショップ」を行っています。実演ワークショップでの演技・役づくりの過程や、過去の出演作品での経験を紐解きながら、完成映像からは見えない、「感情とのコミュニケーション」の過程を理解していきます。

この2つのワークショップをもとに、SFC研究所側のメンバーでパターン・ランゲージを制作します。制作したパターン・ランゲージに俳優チームのフィードバックを加え、精緻化します。また、パターンを元にしたワークショップも展開していきます。

【スケジュール】

2020年

2021年

山田孝之氏とのワークショップ

阿部進之介氏とのワークショップ

安藤政信氏とのワークショップ

パターン・ランゲージ(プロトタイプ)の制作

学生による実践ワークショップ

中間報告書の作成

木村多江氏とのワークショップ

パターン・ランゲージの再検討

中間成果の発表および公開ワークショップの実施(予定)

【スケジュール】

Workshop

公開研究セッション

日時

202111月下旬予定

場所

会場およびオンライン
※取材等も受け付ける予定です

参加者

coming soon
(俳優)

coming soon
(俳優)

伊藤 主税

加藤 文俊

環境情報学部教授、
政策・メディア研究科
委員長

木村 紀彦

SFC研究所上席所員

wakashin-2-1

若新 雄純

政策・メディア研究科
特任准教授

公開研究セッション 取材受付フォーム

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慶應義塾大学SFC研究所について

慶應義塾大学SFC研究所は、大学院政策・メディア研究科、総合政策学部、環境情報学部の付属研究所として1996年7月の発足以来、21世紀の先端的研究をリードしてきました。
諸科学協調の立場にたって国内外のさまざまな関連活動と双方向の連携をとりながら先端的研究をおこない、社会の発展に寄与することをその目的としています。

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