山田孝之、木村多江、阿部進之介ら俳優チームをまじえ、慶應SFC研究所と「表現力の正体」に迫る共同研究プロジェクトを公開!

2021年9月22日

ACT㈱×慶應SFC 共同研究|表現力の正体

■特設サイト:https://corpo-act.com/project/act-sfc/
演技・お芝居で子どもたちの人生を豊かにするACT株式会社が「感情とのコミュニケーション」の教育プログラム化へ

ACT株式会社は、2020年9月より慶應義塾大学SFC研究所(以下SFC研究所)と共同研究契約を締結し、「演技・役作りを通じた自己表現・探究の新しい教育に関する研究」を行っています。プロジェクトには山田孝之氏、木村多江氏、阿部進之介氏、安藤政信氏ら卓越した俳優チームが初期の研究メンバーとして参加。演技と対話のワークショップや、実際の撮影現場や映像を通じたフィールドワークを行い、演技と表現力の関係や、役作りを通じた自己探究のヒントや可能性を探っていきます。

 そこで生まれた知見は、①役者志望の子どもたち、②演技経験のない一般の方々、③受験競争を続けてきた大学生のそれぞれにワークショップや教育プログラムとして還元していきます。新たな映像作品が生まれるサイクルを作り、またこれまでの公教育では顧みられてこなかった感情教育に一石を投じます。2021年11月下旬、公開研究セッションとして中間成果を発表する予定です。

 

ややこしくて、厄介で、魅力的な存在《感情》と向き合う。

 私たちにとって感情は、厄介な存在ですが、同時に、魅力的で気になる存在ではないでしょうか? 見る人が俳優たちの演技に魅了させられるのは、俳優たちが、そんな厄介で魅力的な感情に向き合い、それを見事に表現しているからなのかもしれません。

 本研究プロジェクトでは、俳優たちの演技や役づくりの過程を、「感情とのコミュニケーション」だと捉えています。そして、俳優たちと一緒に、演技(act)に潜む「感情とのコミュニケーション」の可能性に迫り、私たちの日々の行為(act)を見つめ直すためのヒントを探究していきます。

 このプロジェクトでは「パターン・リサーチ」と呼ばれる方法で調査研究を行っています。パターン・リサーチは、ある領域で質の高い成果を生み出すための経験則を言語化・体系化する研究方法です。

 どんな分野でも、コツや秘訣と呼ばれるような実践の「型(=パターン)」があります。パターン・リサーチでは、その分野で高い成果を生み出している経験豊かな人との対話を通じて、その人たちが持っている暗黙的なパターンを調査し、それらを言語化・体系化します。こうして明らかにした経験則を、「パターン・ランゲージ」と呼びます。パターン・ランゲージがあることで、その分野の実践を深く理解することができたり、より多くの人が質の高い実践に取り組むことを支援できたりします。

 本研究プロジェクトでは、いま活躍しているプロの俳優たちの演技や役づくりの過程を研究し、 彼らが持っている暗黙的な経験則を、パターン・ランゲージにまとめていきます。そして、それを手がかりにして、「感情とのコミュニケーション」を探究していきます。

 

「実演ワークショップ」と「対話ワークショップ」

共同研究を行う慶應義塾大学SFC研究所は、教育・コミュニケーション分野でも実験的な共同研究を多数手掛ける同大特任准教授の若新雄純氏が研究プロデューサーを務め、同大学院政策・メディア研究科委員長の加藤文俊氏、SFC研究所上席所員の木村紀彦氏らと研究チームをつくり、希望する学生を交えてACT株式会社および俳優チームと研究活動をすすめていきます。

 俳優チームのメンバーたちと2つのワークショップを行いながら、プロジェクトを進めています。①実演ワークショップと、②対話ワークショップです。

 

 ①俳優チームのメンバーがある映画のワンシーンを実際に演じる「実演ワークショップ」を行っています。ACT株式会社の母体である映画製作会社and picturesが製作した作品*の脚本を使用し、俳優チームのメンバーが同じ役・シーンを演じて、撮影します。同じ役を演じてもらうことで、ひとりひとりの俳優の演技・役づくりの違いや共通点を見出していきます。
*『ホテルコパン』(2016年、映画脚本:一雫ライオン)

 ②演技・役づくりへの考え方や向き合い方を、俳優チームのメンバーと一緒に対話をしながら深めていく「対話ワークショップ」を行っています。実演ワークショップでの演技・役作りの過程や、過去の出演作品での経験を紐解きながら、完成映像からは見えない、「感情とのコミュニケーション」の過程を理解していきます。

 

■俳優部の経験則を詳らかにし、教育に活かす

 この2つの協同作業をもとに、SFC研究所側のメンバーでパターン・ランゲージを制作します。制作したパターン・ランゲージに俳優チームのフィードバックを加え、精緻化します。2021年11月下旬、公開研究セッションとして中間成果を発表する予定で、特設サイト(https://corpo-act.com/project/act-sfc/)で取材も受け付けています。

 また、パターンを元にした教育プログラム、ワークショップも展開していきます。ACT株式会社は、子役向けの教育プログラムを開発していきます。SFC研究所では、学生向けの教育プログラムを検討していく予定です。また、ACT株式会社の母体である映画製作会社 and picturesは、地方創生の一環で行う演技未経験の市民との映像ワークショップにおいてパターン・ランゲージを活用します。

 これらの連携を通じて、映像で活躍する俳優部の経験則を学術の力で詳らかにし、言語化したそれを教育に活かすことで、再び映像が生まれ、個々の創造性が発揮されるというサイクルを目指していきます。

お問い合わせ

社名:ACT株式会社
URL:https://corpo-act.com/
メール:info@corpo-act.com
担当者(広報窓口):松田 壮一郎(まつだ そういちろう)